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プラスチックが小さな断片に分解するのに約1000年間もかかる。つまり、雨で消える紙のように、プラスチックは海に捨てても消えないわけである。恐ろしいのは、海洋動物が海に捨てられたビニール袋をクラゲだと思うため、それを食べてやがて死ぬ事である。
研究によると、毎年800万トンのプラスチックが海に流れ込み、ストローはそのうちのわずか0.025パーセントを占めている。
では、プラスチックの中で色々な種類があるのに、なぜストローのほうが世界中の話題となっているのか、と疑問に思うだろう。
それは、ほとんどの有能な人にとって、ストローの使用をやめることで毎日の行動に劇的な変化を必要とすることはないからである。ストローなしでも飲み物は飲める。一方、ビニール袋はストローと同じ「使い捨て」の商品だが、スーパーで買った物を運ぶことをはじめ、より良い目的に役立つので、ストローよりもましとも言える。
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ストローが注目になったもう一つの理由は、2015年に流行ったこのビデオにある。テキサスA&Mの大学院生であるChristine Figgenerは、コスタリカで亀にタグをつけるという研究の一環としてしているところ、ある亀の鼻に何かが詰まったことに気づいた。彼女たちはそれが亀の中に住んでいる何らかの寄生虫かと思ったが、ストローだった。
「ストローでも命をとる」というメッセージが強く伝えられた。
世界の356種の亀の約61%が絶滅の危機に瀕しているか、すでに絶滅しており、その減少は生態学的な影響をもたらす可能性がある。
より優しい地球のために、プラスチックをやめましょう。